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  • 執筆者の写真さち ebi

スマイルおばさんの気まぐれメモリー!(五十代の記憶)

夫が隠したエロビデオ


単身赴任先の部屋で、

夫が隠していたエロビデオ。

押収したあと後悔したエピソード。

「今日は泊めてね」

義母の四十九日が終わった夕方前触れもなく夫の部屋に泊まりに行くと告げたら、何故か狼狽えた。


前を走る夫が運転する車、何故かスピードが速い?

なんか怪しい!

私は間隔を空けまいと後ろから必死で着いていった。

駐車場に着いた夫が先に部屋に入った!

私も何故か急ぎ足。

ん?夫が上着の裾に何かを隠した。

慌てる素振りでなんとなく想像がついたので黙っていたけど…


ベッドとテレビの隙間には隠しきれない週刊誌が数冊散らばり

時々コンビニで見かける裸の女がいっぱい載っていた。


こんな時には見て見ぬふりが一番。

夜な夜な一人暮らしの夫。

寂しいに違いないのだ。


さて、

たまに来たんだからお掃除を始めようと思ったら…


アララ出てくるわ出てくるわ…

数えたエロビデオ80本。呆れてものが言えなかった。けど文句も言えなかった。

男の体は三日に一回 、いや毎朝でも女を抱きたい状態になるんだし…

でも、女だって月一ホルモンが駆け巡る時期はあるんだけど。

男は本当に子供。我慢が効かないのね。


「六十になったらさ。バイアグラ使おうと思ってんだけど」

「やめといたほうがいいんじゃない心臓に悪いみたいよ」

 同窓会や二次会で親しい男友達と良く下ネタ話をした。

酒で気が緩むのか、女?の私達にも色々聞きまくるのだ。

もちろん私たち女子は子供みたいな仲間に、それはそれは親身になり母親の気持ちでもアドバイスしてあげるのだけど…


女子は男よりもはるかに頭が回るし強い!

なんつったって毎月女の子の日に真っ赤な血をみていたし、麻酔もかけずに痛みと闘い子供だって産んでいる。

男どもには分からない壮絶な経験を沢山しているのだからチョッとぐらいではビビらないのだ。

奥さんには聞かせられない仲間との会話全てをボイスレコーダーに録音しとけばよかったなと後悔するぐらい正直なディスカッション(笑)


あんな風に冗談云いながら夫と何でも相談できてたらもっともっと心が近寄ってたはずだったのに…


夫にも聞けない事を話し合えた仲間達にもそろそろ先が見えてきた。

生活習慣の違いか一人欠け 二人欠け 、病気になったり亡くなった仲間もいる。

ピンピンコロリが理想だと喚きながら、寝ないで深酒している仲間達を女は冷静に見ている。


単純でおバカな男どもよ!

 将来の、本当に近い将来の生き方、生き様。

ピンピンコロリで逝くために本気で考え直さない??


遺された私達に辛い哀しい思いさせないでほしいのよね…




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